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適当


by tadachi-or-yuichi

モンハン 中編 ガルルガ戦

森の中、私と透乃師は身を潜めていた。
しばらくすると「バサッバサッ」と翼の音がする。
菊『来た。』
私は背中の太刀「大長老の脇差」の柄に手を伸ばす。
属性的には相手と合っていない。
しかし、自分の好きな武器というのはそれだけでも精神的に落ち着く。
ガルルガの脚が「ドスッ」と言う音を響かせ風が収まる。
私は手に持っていた閃光玉を投げ全速で走る。
ガルルガには効果は無いが私たちの存在を気づかせるための投擲だ。
光が奔り周囲が明るくなる。
こちらに気づいたガルルガは鳴き声とともに羽ばたいて後退する。
私はいち早くその咆哮の有効範囲の一歩手前で止まり、再度疾走する。
ガルルガは着地したあと鳴き声を上げながら、体勢を整えようとしている。
私はその間に後ろに回り込み。
菊「斬る。」
気合を入れた一刀が振り下ろされ、軽い爆発と共に甲殻を吹き飛ばし刃が振り斬られる。
尾が宙を舞い、血を撒き散らせガルルガは不気味な声を上げながら体を倒す。
私は血振りをして一旦納刀し、相手が立ち上がるのを待つ。
余裕では無く、相手の動きを見極めるための待ちだ。
ガルルガは振り返ると、その「イヤ」な目で私を見て、
口を開くと咽喉の奥には赤いナニかが見えた。
菊「火炎弾!」咄嗟に回転し、ソレを回避する。
菊「翼・・・貰う。」
声と共に刃と爆発が翼爪を弾き飛ばし私は渾身の力を持って翼を切断する。
倒れたガルルガは立ち上がろうとするがすでに遅かった。
透「とっどめー!」
力を溜めた透乃師のウォーバッシュが轟音と共に頭部を直撃し、
「ドゴン」という音が周囲に響き渡りガルルガは絶命した。
私は荒い息をしながら返り血を浴びた体でガルルガの最後を見た。
by tadachi-or-yuichi | 2007-09-20 10:15 | モンハン